先住民の洞窟住居−1  (マトマタ)
                          チュニジア 38/62
原住民ベルベル人は12〜13世紀ごろ侵攻してきたアラブ民族から逃れるために洞窟住居に住むようになりました。現在でもマトマタには当時の様式の洞窟住居に住んでいるベルベル人がいます。
洞窟住居の構造は基本的に二つの違った構造のものがあります。

@つ目は、自然の崖を垂直に削り込み、その側面に幾つかの横穴を掘り住居と、そして
Aつ目は平地に巨大な竪穴を掘り、穴の側面に幾つかの横穴を掘って住居にしたものがあります。雨の少ない乾燥した地域だから、地下特有の湿気や夏の暑さもなく、そして冬は暖かく住み易い為砂漠での住居として多く造られる様になりました。
今では殆どの住居に電気と水道があり、またプロパンガスボンベの燃料を使っています。実際に生活している二つの構造の住居を見学しました。
この洞窟住居は前記の説明で、一つ目の自然の崖を利用した構造の住居です。この大きさで一軒の住居です。大きな造りにびっくりします。

前庭には、家畜小屋があります。

当家の美人のお嬢さん(23才)が部屋の前でポーズをとってくれました。パチリッ !

・私たちが訪れると、奥さんが粉を挽き、そしてパンを焼きもてなしてくれました。 ・パンを焼く釜のようです。

・各部屋は穴の連絡通路でつながっています。あちらは倉庫です。 ・居間のようです。

・居間を兼ね、また一家みんなでだんらんをする部屋かもしれません。 ・寝室です。テレビが映っています。

・崖の上に登ると、雨水を貯める手作りの集水施設がありました。山肌を見ると軟い砂岩の様です。 ・手前が集水する堤で、水は傾斜に沿って向こうの角いろ過ピットに流れ落ち込みます。そして上澄みのきれいな水が、も一つ向こうの丸い蓋付きのタンクに貯水される様になっています。

・角いろ過ピットと貯水タンクです。雑用水として使われています。 ・通路にははみ出した水道配管が見えます。

・軟らかい岩肌を削り、排水溝も造ってあります。 ・一番下にも貯水タンクの様なものがあります。

・家畜のえさをつくる杵と臼があります。 ・種蒔き機、すき、など農機具が並んでいます。
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