ブカレスト市内観光−2 (ブカレスト) 
                                      ルーマニア 40/41
 
凱旋門
パリの凱旋門によく似たブカレストの凱旋門です。第一次世界大戦の勝利を記念して1919年(大正時代初期)に建てられました。今、見る門は1930年(昭和時代初期)に建て替えられたものです。ブカレスト・ヘンリー・コアンダ国際空港から街の中心に向かう時通るキセレフ通りに建っています。

・旧王宮跡です。この付近は「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなったヴラド・ツェペシュ公が15世紀(室町時代後期)に築いた砦の跡です。 ・かつて故チャウシェスク大統領婦人が栄耀栄華の生活をおくる日々、しばしばダンス・パーティを催したという建物で、今は国立歴史博物館となっています。

ヴィクトリア通りの革命広場の近くにあり、6本の列柱が目立つアテネ音楽堂です。この音楽堂は1888年(明治時代中期)にオープンし、120年以上の歴史を持つ建物です。

・ブカレスト大学です。この付近は大学広場です。この広場も1989年民主革命の舞台となりました。 ・かつて共産党時代に軍人クラブだった建物、現在はレストランに利用されています。


国立軍事博物館
国会が開催中であったため「国民の館」の見学が出来ず、その代りに、この国立軍事博物館の見学となりました。オスマン・トルコと戦った中世時代から近代にわたる武器類が展示されています。1989年の民主革命の物件は説得力あるものです。市街戦で戦死した市民の遺品、写真などが展示してあります。

とりわけ、民主革命の経緯が物件で分かるように展示してあるコーナーは興味が湧きました。当時のチャウシェスク大統領が発した「民主化集団デモへの武力鎮圧」の命令に対して、反対した勇気ある国防相ワシーリ・ミリャ氏が突然死去(銃撃による死亡)したことから、国軍が故チャウシェスク大統領から離反し民主化集団を援護する事態になり、治安部隊との激しい武力衝突状態となりました。

国軍が擁護する革命軍は1週間で全土を制圧し、故チャウシェスク大統領を処刑し自由を勝ち取り民主化を樹立しました。当時の血に染まった国防相の軍服をはじめ軍装品や資料など多くの展示品を見て、革命の激しさや自由の尊さを実感する事が出来ました。
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