(ブラン) ルーマニア 36/41 |
ブラショフから南西25kmの山中に位置する「吸血鬼ドラキュラ」ゆかりのブラン城です。ブラショフへ侵攻するオスマン・トルコ軍を見張る為に、ブラショフの街を造ったドイツ人により1377年(室町時代初期)に建設された城です。 |
14世紀末(室町時代中期)にはドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュ公の祖父ヴラドラ1世が住んでいました。ドラキュラの城と云われていますが実際にはドラキュラのモデルとなったヴラド・ツェペシュ公はこの城には住んだことはありません。 時は過ぎ20世紀の初めには王室の夏の離宮となりました。また第2次世界大戦後の1948年には共産党政権が国の財産として没収し公開していましたが、その後民主国家となり2006年に王族の所有者に返還されました。3年間は従来どおり城の内部公開は続行されますが、それ以後は未定ということです。 城は頑強な岩山に建てられています。二つの屋根が並んでいる横の階段を登ったところが城内見学の入口です。 |
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ブラン城の資料展示エリアに、かなり昔の城の外観写真が掲示されていました。この写真と殆んど変っていない様に思います。図中の「番号」をクリックすると、私が今回撮った該当の写真にジャンプできます。ジャンプ先からこの図に戻る時は「図に戻る」をクリックしてください。 |
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敵の侵攻を見張る為に築かれた城は見張り櫓が多く配してあります。下の駐車場からの眺めです。 |
入場門です。 |
坂道を登ると城が見えてきました。 |
手前は城内の中庭です。見事な見張り塔です。 |
井戸のある中庭です。建物はドイツ風な木組みが採用されています。 |
この井戸は底が浅く実際には使われていなく飾り物です。そう云えば素晴らしい彫刻の装飾がされています。本物の井戸は隠すように、後ろの扉の中にあります。敵が毒を入れることを防止するセキリュティー的な施策がされています。 |