太魯閣渓谷   (花連)  台湾 15/27
(たろこ峡谷)           
 
太魯閣渓谷は花蓮からわずかバスで30分のところに位置する台湾最大の景勝地です。立霧渓が浸食した断崖が狭い道の両脇にせまる絶景には圧倒されます。



トンネルを出て長春橋を渡ると長春祠の景観がぱっと眼前に開けます。

     長春祠 (ちょうしゅんし)
長春祠が右端に見えます。1956年(昭和31年)から始まった難工事、中部東西横貫公路建設工事中に殉職した212名の作業員の霊を慰めるために廟として1958年(昭和33年)に建てられましたが、崩落しやすい地層の為に落石があり1980年と1987年の2度にわたって全壊しました。現在の長春祠は1997年(平成9年)に再建されたものです。祠の下の滝は「長春滝」です。左の山上には禅光寺が見えます。

・大理石の崖を削って通した長春祠への小道の岩には「長春聴濤」の四文字が刻まれています。 ・長春祠から離れた車窓には長春祠の長春橋がはるか向こうの谷間に見えます。

主要道路である3本の東西横断道路の一つ、 中部東西横貫公路は共産軍に敗れた蒋介石と共に中国から渡ってきた国民党軍の退役軍人を主力に1万余人の人たちにより造られました。工事開始は1956年(昭和31年)、完成は1960年(昭和35年)とわずか4年間での突貫工事で遂行された一大国家事業でした。大理石の1枚岩が続く河畔を当時建設重機が不足していた時代、ダイナマイトと つるはし そして スコップで岩を貫く作業は難工事であった事がうかがえます。

慈母橋
・長春祠から約12kmの位置に架かるつり橋、慈母橋です。1959年に建設されましたが、1990年の台風による洪水で流失し、その後再建されました。 ・橋の欄干の柱は全て大理石製で、逸品の果物、釈迦頭(しゃかとう、バンレイシ)のモチーフで出来ています。

左に突き出た奇岩はカエルと呼ばれています。カエルは東屋の冠をかぶっています。
                                            台湾 15/27

Homeへ戻る      topへ戻る    戻る     次へ

inserted by FC2 system