シナイア僧院 (シナイア)
                            ルーマニア 3/41
シナイアは2000m級の山々が連なるカルパチア山脈のふもと、自然豊かな標高800mの位置にあり、18世紀にはブカレストの王侯貴族達の別荘地として栄えました。現在ではブカレストから車で2〜3時間で来られることから夏には避暑地、そして冬にはスキーが楽しめるなど、リゾートとして多くの観光客が訪れます。
門を入って正面に見える教会はルーマニア王国の最初の皇帝となったカロル1世が1846年(江戸時代後期)に建立したものです。同じ敷地にこの大きい新しい教会と、もう一つ小さい古い教会が建っています。

もう一つの小さい古い教会です。1695年(江戸時代前期)にワラキア公であったシェルバン・カンタクジノが建てた教会です。そして前のポーチはその後、ブルンコヴェアヌ公により増築されたものです。

・ポーチの天井には「最後の審判」のフレスコ画が描かれています。この画は当時のまま保存されていて貴重なものです。 ・教会内部の天井にも多くのフレスコ画が描かれています。


これらの絵は当時、文字が読めない人たちのために絵でキリストの教えを布教するために描かれたと云われています。

・祭壇の前の「キリスト」と「聖母マリア」のイコン(聖像)です。 ・手前の双頭の鷲のモニュメントはこの僧院を建立した貴族カンタクジノ家の紋章です。

清潔感のある宿坊など立派な付帯の建物が多く建っています。

カルパチア山脈のふもとに位置するシナイアの町らしい風景が車窓に続きます。
                                            ルーマニア 3/41
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